親水性止水剤「ハイドログラウトL」は加水反応型の一液親水性ウレタン系注入材です。
大量の水を一時的に止めたいときに水と一緒に注入することで効果を得られます。
止水工事の仕組みと流れ
ハイドロシリーズは水と反応して硬化します。漏水している箇所へ薬剤を注入、硬化させることで止水します。止水工事の様子と流れを写真とイラストで見ていきましょう。
1.施工前
水が目地部より噴出しています。(赤丸部分)
準備として、注入のために穴をあける削孔位置をマーキングします。
2.事前処理
漏水の激しい箇所は必要に応じて、止水セメントで仮止めを行います。
また、補修してある部分があれば、はつり落とし、漏水部を露出させます。
3.削孔
クラックに沿って電動ドリルで直径10mm、D=400mmで、300mmピッチで削孔します。
4.注入ピン取付
削孔した注入孔に注入ピンを取り付けます。
5.注入
注入ピンに高圧注入ポンプをセットし、ハイドログラウトLと水を2ショットで、規定の割合で、圧力を管理しながら、注入する。
6.注入確認
ホース・バルブ・漏水箇所からの注入材の流出を確認します。
7.再注入
ハイドログラウトLで、クラックが目詰まりしたら再度注入、クラックの奥までハイドログラウトLを充填します。
表面はすでに硬化しているため、注入したハイドログラウトLのほとんどがクラックの奥に充填される。
8.止水確認
漏水が確認されたら、
再度注入を行います。
9.注入ピン撤去
注入ピンを折れ線より折ります。
10.注入孔埋戻し
注入孔に急結セメントを充填します。
11.確認・完了
施工完了後、漏水の有無を確認、
漏水があれば再度削孔・注入を行います。